桜の植樹事業


陸前高田にまた津波が押し寄せたとき
自分と、自分の大切な人を守れるように。
岩手県陸前高田市内の津波最大到達地点に桜を植樹しています。

津波最大到達地点は、ラインにすると約170km。
10m間隔で桜を植樹し17,000本の桜並木をつくることで
東日本大震災の記憶を後世に伝え残す。

私たちは、自然災害によって人命が失われる悲しみを
2度と繰り返さない未来を目指しています。

東日本大震災で起きたこと

津波で壊滅した陸前高田市街地 2011年3月11日14時46分頃、三陸沖でマグニチュード9.0の大規模な地震が発生し、最大17.6mの津波が陸前高田市を襲いました。津波による被災世帯数は4,063世帯(陸前高田市全世帯の50.4%)にのぼり、死者・行方不明者数1,806名という甚大な被害をもたらしました。
三陸沿岸地域は、歴史的に繰り返し津波による被害を受けてきた地域です。貞観 11 年(869年) に発生した貞観地震による津波から、現在までのおよそ1200年の間に17回もの津波が押し寄せたという記録が残されています。

津波で壊滅した陸前高田市街地

桜を植える理由

植樹会の様子 先人たちの津波の教訓は、石碑という形で残されていました。 私たちは残念ながら、先人の残してくれた教訓を活かすことができず、悲しみを繰り返してしまいました。
桜は日本の国花でもあり、日本人にとって特別な存在です。また、非常に弱い生き物でもあり、人が手間隙をかけて育てる必要があります。手がかかるからこそ忘れない。1年に1度咲く桜は、春になれば私たちの記憶を呼び起こします。
17,000本の桜並木の理由が、後世の人々に正しく伝わっている未来。私たちが経験した悲しみを2度と繰り返さない未来を実現するために、桜を植樹しています。

植樹会の様子

取り組み状況

植樹会の様子 桜ライン311では、津波到達地点の土地所有者の方に許可をいただいた場所から順に桜を植樹しています。2024年3月末時点で、陸前高田市内各地に2,252本の植樹が完了しました。(達成率 約13%)
現在は、桜の植樹に適した季節とされる春と秋の年2回、植樹会を開催しています。この植樹会を活動の基本とし、夏季はこれまでに植樹した全ての苗木の状態観察と手入れ、草刈作業、獣害による枯死対策等、住民の皆さまとともに育ててゆくための管理体制も整えています。

植樹会の様子

植樹会の様子

活動を継続するなかで、見えてきた課題もあります。市や県、国の土地への植樹は、管理上の問題から中々実現ができませんでしたが、これまでの活動実績が認められ、少しずつ進み始めています。その他、個人所有の土地に関しても、市内各地で行なわれている造成工事が終了してから加速していくと見込んでいます。

桜の植樹事業 イメージ

2018年春の植樹状況(ドローンによる空撮動画)

2011年11月より植樹活動を開始し約13年が経ち、津波到達地点に植樹した1本の桜の樹が、徐々に桜のラインになり始めました。
これは目標とする17,000本のほんの一部に過ぎません。桜ライン311の活動は始まったばかりです。

映像協力:オフィスふくしま
音楽:雪音
今回、映像ご支援いただきました福島治男さまには厚く御礼申し上げます。

達成するために必要なお金

桜の植樹事業は、20年での計画達成を目指しています。
総事業費は、年間予算4500万円×20年=9億円(概算)を予定しています。
現在、集まっている資金は総事業費の41.6%です。

津波という災害の記憶を未来につなげるために植樹する17,000本の桜は、
植えただけでは枯れてしまうこともあるほどに弱い生き物でもあります。
桜ライン311の活動は、桜の植樹だけでは終えることができません。

人が管理し続けてようやく、多くの花を咲かせてくれる。
手がかかるからこそ、伝え残し、守れるものがあります。
桜に込めた思いを未来につなぐために。
ご協力をお願いします。

ご寄附
マンスリーサポーター

普及啓発事業イメージ

普及啓発事業

桜ライン311では、学校植樹会や講演活動などを通じて
震災で得た教訓の普及・減災に対しての啓発活動に取り組んでいます。

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