2018年新年のご挨拶



皆さま、あけましておめでとうございます。桜ライン311代表理事の岡本です。

先日より桜ライン311事務局も仕事初めとなりました。2018年の新しいスタートです。今年も無事にメンバー全員で新年を迎えることができることに、まず感謝申し上げます。

陸前高田市が東日本大震災により壊滅的な被害を受けてから、約7年が経過しました。中心市街地では震災前に市街地で営業されていた店舗が少しずつ再建がされており、街のにぎわいを取り戻すために、一丸となって取り組みを続けています。一方で、いまだ仮設住宅に住まわれている方もいらっしゃり、街を再生するということは容易ではないことを突きつけられていると感じます。

災害による被害の本質は、人命が失われることで発生する「悲しみ」です。悲しみを繰り返して欲しくないという思いから、私たちの事業は始まりました。東日本大震災を風化させないために、市内の津波最大到達地点約170kmに17,000本の桜の苗木を植樹する。2011年10月に事業を開始し、約6年が経過しています。

「私たちは、悔しいんです。」

この言葉で始まった私たちの事業も、昨年末時点で陸前高田市内268箇所、植樹本数1,324本、活動にご参加いただいた皆さまは4,443名となりました。震災直後から継続的にご参加いただいている方も大変多く、私たちの活動へのご共感をいただきながら、継続的なご参加いただいています。震災関連の報道は、岩手でさえも随分と減りましたが、今もこうして多くの皆さまにご尽力とご協力をいただき活動を継続できていることに、心から御礼申し上げます。

社会的な興味が薄れていくなかで、私たちの事業は、変化をしていかなければ事業継続は難しくなっていきます。街の復興が果たせてこそ植樹できる場所も多くありますが、17,000本という目標を達成するためにはまだまだ多くの皆さまのご参加とご協力が必要です。東日本大震災の伝承とは一過性で完結するものではなく、連綿と続いてこそ達成できるものです。より多くの皆さまに当団体のことを知っていただき、共感し、参加したいと思われる事業として育ててまいります。なお、来週には3月の植樹会の募集をいたしますので、参加をご検討いただけたら幸いです。

私たちの桜が陸前高田の復興の先に、地域に根付いたものになるように。関わってくださる全国の皆さまにとっても、災害への意識を咲かせるものになるように。理事、事務局一同活動を続けてまいります。

最後になりましたが、昨年ご厚情を賜りました皆さまに心から御礼申しあげます。本年も引き続き、ご指導とご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。桜ライン311に関わるすべての方にとってご多幸の一年となることを祈念して、新年のご挨拶とさせていただきます。

認定特定非営利活動法人 桜ライン311
代表理事 岡本翔馬 理事・スタッフ一同

【年賀状について】
当事務局からの年賀状の送付は、原則、地域住民の皆さまのみとさせていただいております。本年も多くの皆さまより年賀状を賜っておりますが、いただいた皆さまへのご返礼は、植樹のより一層の進行と活動の意義をお伝えしていくことで替えさせていただきます。何とぞご理解のほど、よろしくお願いいたします。

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